トロピカル・パラダイス

アンソニー・キャセイ　プロフィール

★コメント

アンソニー・キャセイが版画に手彩を加えて制作した海の絵画「トロピカル・パラダイス」は、チバクロームという技法で制作された海の絵画です。

チバクロームとはスイスのシバガイギー社が開発したカラープリントの技法で、イルフォクロームやクロモグラフとも呼ばれます。

通常の写真の現像方法は「発色現像法」と呼び、科学変化により元々色のない媒体の上に必要な部分だけ色を発色させる技法ですが、 チバクロームは「銀染料漂白法」と呼ばれる技法でプリントの過程で不要なインクを抜き、正確に色を残していく技法です。

通常の「発色現像法」のプリントは、化学変化した色が経年により色褪せするため美術品の色彩を保存する方法としては耐久性に問題がありました。

「銀染料漂白法」のチバクロームは、元々ある色彩の中で不必要な色彩のみを除く方法のため、色彩自身の耐久性は強く、経年しても、 その透明感や色が損なわれないため、耐久性を要求される版画技法として近年よく使われ、博物館や美術館などの保存資料としても利用されています。

また表面に手彩できるなどの特徴もあります。





アンソニー・キャセイがチバクロームに手彩を加えて制作した海の絵画「トロピカル・パラダイス」をご購入されたお客様は、シーフード・レストランのオーナーの方でした。

レストランに飾るための海の絵画を探されるために、アートギャラリーモトカワにご来店されました。

画廊内の絵画や版画などの絵を色々とご覧いただき、レストランにぴったりだと言われてご購入された海の絵画が、この作品です。

後日、絵の飾り付けにレストランにお伺いさせていただきましたが、美味しそうなシーフード料理がこの海の絵画のおかげで一段と美味しそうに見えました。

アンソニー・キャセイの海の絵画をご購入いただき誠にありがとうございました。

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