グリーン・ローブ

ジム・ダイン　プロフィール

1950年代末からニューヨークで活動を始めたジム･ダインは、まずアラン・カプローのハプニング運動にかかわり、「笑う人」や「カー･クラッシュ」などの作品を発表しました。

1960年代には、ロバート・ラウシェンバーグやジャスパー・ジョーンズらの影響を受け、日常的なオブジェをキャンバスに組み込んだコンパイン・ぺインティングを制作しました。

作品に登場する浴室、バスローブ、ネクタイや靴、大工道具といったオブジェやそのイメージから、彼はポップアートの作家とみなされますが、これらは大衆社会の図像というより、自己の日常を反映したものであり、多分に自伝的要素が強いようです。

版画作品は最初のハプニングの記録として始められていますが、その後コンパイン・ぺインティングと並行するように、バスローブや大工道具をテーマとしたリトグラフや銅版画が制作されました。

特に1967年以降は、版画、素描に集中し、版表現に新しい可能性を見いだしています。

★コメント

ジム・ダインがリトグラフの版画で制作したポップアートの絵画「グリーン・ローブ」は、1971年に制作されたポップアートの絵画です。

このポップアートの絵画の絵だけの大きさは、縦78,1cm×横55,9cmです。

このリトグラフの技法で制作されたリトポスターは、ポップ・アートを代表する作家、ジム・ダインがイギリス在住時代(1967年〜1971年)に制作したリトグラフによる版画「バスローブ」を、そのまま利用して制作されたリトポスターです。

版画の出版(1976年)に先立ち、1971年にジム・ダインの1960年代末〜1970年代中頃までの版元であったロンドンのピーターズバーグ・プレス社から出版されました。

「グリーンローブ」と題されたこのポップアートの絵画には、二つのヴァージョンがあり、ひとつは版画用のアルシュ紙に刷られたデラックス版で、ジム・ダインの直筆サインが入っています。

そしてもうひとつのリトポスターは、通常のポスター用紙にプリントされました。

このリトポスターは本来「バスローブ」を含む版画集の広告宣伝のためにプリントされたのですが、版画集の制作が延期あるいは中断を余儀なくされたために、リトポスターのみの単独出版となったのではないかと思われます。

ジム・ダインのバスローブとの出会いは1963年に、ニューヨーク・タイムズ誌の中で本物のバスローブの写真を発見し、それが切っ掛けとなってバスローブを主題とする最初の絵画作品「セルフポートレート」(1964制作)を描くことになりました。

ただ、他の主題への関心やロンドンへの移住によって、1965年以降は描いてはおらず、僅かに版画作品の制作を通じてモチーフへの探求が続けられています。

ようやくジム・ダインの主要なモチーフとして絵画作品の中で大きく取り上げられるのは「バスローブ」が出版される1976年になってからのことです。

ジム・ダインの描くバスローブは、ポップアートの絵画を成立させるための主題として偶然取り上げられた物に他ならないとしても、写真の中にあった商品としての形ではなく、それを着ている人間の気配を強く意識させ、個人の人権や生存権といった人間性の復権が叫ばれた1960年代において、人格よりもその制度や体制、あるいは見かけによって成立している人間不在の時代を象徴しているかのようにも見えます。





ジム・ダインがリトグラフの版画で制作したポップアートの絵画「グリーン・ローブ」をご購入されたお客様は、以前からのアートギャラリーモトカワのお客様で、お家を購入されたのでリビングに飾るためのインテリアの絵画をアートギャラリーモトカワのホームページで探しておられました。

するとお客様の感性にぴったりのポップアートの絵画が見つかりました。

そのポップアートの絵画が、このジム・ダインのリトグラフの版画「グリーン・ローブ」でした。

すぐお電話で、このポップアートの絵画をご購入いただきました。

数日後、福岡のお客様のご自宅に、このポップアートの絵画を取り付けにお伺いさせていただきましたが「ホームページの画像より数段きれいね！」ととても喜ばれました。

ジム・ダインのポップアートの絵画をご購入いただき誠にありがとうございました。

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